インターネットイニシアティブ(IIJ)は2019年10月23日、テレビユー山形、新潟放送、テレビユー福島のローカルテレビ局による共通基盤を利用したハイブリッドキャストのライブストリーミング配信に関する実証実験を同日から順次開始すると発表した。

 実証実験においてIIJは、各ローカル局が共同で運用する配信基盤を構築する。ローカル局の映像データを様々なデバイスで視聴可能な配信フォーマットに変換するトランスコードシステム、コンテンツ管理を行う配信動画管理システム、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を提供する。

実証実験のイメージ
(出所:インターネットイニシアティブ)
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 実証実験では、ハイコネ(Hybridcast Connect:ハイブリッドキャスト対応テレビとインターネット配信のコンテンツをスマホで連携させるアプリケーション)を活用する。

 ハイコネを利用すると、データ放送を使わなくてもテレビに搭載するハイブリッドキャスト機能を立ち上げて、ネット経由でライブストリーミング配信やVOD配信の形で情報を流すことが可能になる。データ放送機能を独自に運用するための設備を所有しないローカル局でもハイブリッドキャストを運用できる利点がある。実証実験では、構築した配信基盤を活用し、ハイコネをインストールしたデバイスを使ったテレビ操作や視聴に関する検証を行う。

 通常時は各ローカル局が独自に制作した番組などをVOD配信するための基盤として活用する。災害時には地域をまたいだ災害情報のライブストリーミング配信が可能なシステムとして提供する。

 実証実験は、総務省の「放送と通信を連携したローカルコンテンツの配信及び災害情報の提供の在り方」実証事業の1つ(代表提案はテレビユー山形)として実施する。