中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2019年10月17日、5Gマイクロ波の効率的利用とアグリゲーションによる広帯域化を、より簡素化されたアーキテクチャーで実現するソリューション「5G Microwave SuperHUB Solution」を発表した(Huaweiのニュースリリース)。5Gバックホール(基地局間中継)ネットワークの広帯域化/ 効率化に向けた施策となる。

 同社によると、5G開発が進むにつれ、バックホールネットワークの構成は、ツリー型からスター型へと変わってきている。ハブサイトからさらに多方向に、広帯域の伝送を行うためには、より多くの周波数確保が必要となる。そのためには、さらなる機器類が必要となり、設置場所や電波塔の耐荷重性も課題となる。

 今回のソリューションでは、SDM(Space Division Multiplexing、空間分割多重)技術を使用し、90度内で3多重化する。これにより、1つの周波数で4方向への伝送が可能になり、周波数効率を300%まで向上することができるとしている。

出所:Huawei
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 また、6~86GHzの2周波数を束ねられるデュアルバンド対応アンテナモジュールで、必要な帯域幅を1つの周波数帯で確保できない場合にも、1つのアンテナで対応できる環境を実現。従来のODU(Out Door Unit)4台分を1台にまとめた機能を持つ、4チャンネルアグリゲーションが可能なODUも用意し、75%の省スペースと荷重削減を可能にしたという。

 このほか、Eバンドでの、通信速度を現状の10Gビット/秒から40Gビット/秒に高速化しながら伝送距離を30%延長する取り組みや、Dバンド(130~175GHz)での200Gビット/秒といった超高速広帯域幅バックホール実現への挑戦も行っているとしている。

 同社は、自社の5Gマイクロ波ソリューションが、ドイツ、フランス、スペイン、スイス、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、クウェートを含む世界36カ国で使用されていると紹介し、今後も5Gマイクロ波を使ったバックホールの様々な制限を解除するソリューション開発を進めていくとしている。