米Alpha and Omega Semiconductorは、「USB Type-C PD(Power Delivery)」に向けた静電気放電(ESD)保護ダイオード「AOZ8621UNI」を発売した(ニュースリリース)。同社は「TVS(Transient Voltage Suppressor)」と呼ぶ。ダイオードを1個内蔵した製品で、双方向動作に対応する。USB Type-CのVBUSに発生する高いサージ電圧からの保護に使える。具体的な用途として、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット端末などを挙げている。

 特徴は、ピーク逆動作電圧(VRWM)が異なる7製品を用意したことにある。ピーク逆動作電圧が5Vの「AOZ8621UNI-05」、7.5Vの「AOZ8621UNI-07」、12Vの「AOZ8621UNI-12」、15Vの「AOZ8621UNI-15」、18Vの「AOZ8621UNI-18」、20Vの「AOZ8621UNI-20」、22Vの「AOZ8621UNI-22」である。USB Type-C PDの設定条件に合わせて、最適なピーク逆動作電圧の製品を選択できる。

USB Type-C PDに向けたESD保護ダイオード。Alpha and Omega Semiconductorのイメージ
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 例えば、ピーク逆動作電圧が5Vの「AOZ8621UNI-05」の特性は以下の通り。ピークパルス電流は380A(最大値)。ブレークダウン電圧は7V(1mAのときの標準値)。逆方向の漏れ電流は800nA(最大値)。クランプ電圧は、ピークパルス電流が380Aのときに12V(最大値)と低い。ダイナミック抵抗は0.01Ω(標準値)。接合部容量は3000pF(標準値)である。

 ESD耐圧は7製品いずれも、気中放電モデルと接触放電モデルのときに±30kVを確保した。「IEC 61000-4-2」に準拠する。雷サージに対する耐量は「IEC 61000-4-5」に準拠しており、±100〜±380Aである。パッケージは7製品いずれも、実装面積が2.0mm×2.0mmの3端子DFN。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。1000個購入時に米国での参考単価は0.20米ドルである。