楽天は2019年10月15日、ファッション事業を強化するために有識者会を設立すると発表した。ファッション雑誌の編集長やスタイリストなどの専門家を招き、自社EC(電子商取引)サイトのUI改善に取り組む。安売りのイメージが根強い楽天だが、おしゃれなイメージを定着させて「ファッション=楽天」を猛アピールする。

楽天の三木谷浩史会長兼社長
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 「子供服を含めるとファッション事業は8000億円弱の流通額。その割には今までは存在感が薄かった。新しく『Rakuten Fashion』というブランドを掲げてスタイリッシュでかっこいい場を提供する」。楽天の三木谷浩史会長兼社長は有識者会の立ち上げとサイト改善の意義をこう強調した。

 流通額8000億円はファッションEC大手ZOZOの2019年3月期における「ZOZOTOWN事業」の流通額である3113億円の2倍以上の規模となる。楽天の国内EC事業の2割を占める金額でもある。一方で「安価なサイト」というイメージの解消は、出店ブランドを増やしファッション事業を伸ばすうえで喫緊の課題だった。

 有識者会はまず3人で構成する。参加するのはファッション誌の元編集長の中島敏子氏とファッション誌編集長の田中杏子氏、スタイリストの熊谷隆志氏である。一部メディア機能を持たせるなど、「商品をすてきに見せ、サイトと商品のロイヤルティーを高めていく」(中島氏)考えだ。