中国・吉利グループ(浙江吉利控股集団)とスウェーデン・ボルボ(Volvo Cars)は2019年10月7日、両社のエンジン事業を統合して独立事業化する意向であると発表した。持続可能性を事業の中核とするVolvoは、エンジン事業を切り離すことで高級電気自動車の開発に集中する。2020年代の半ばまでに、Volvoは生産台数の半分をEVにし、残りの半分は、エンジン事業の新会社が開発したハイブリッド・パワートレーンを搭載したハイブリッド車にする。

(写真:Volvo Cars)
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 統合・独立したエンジン事業は新しいグローバルサプライヤーとして設立し、高効率の次世代エンジンとハイブリッドパワートレーンの開発を手掛け、吉利汽車やVolvo、Proton、Lotus、LEVC、LYNK & COなどのモデルにパワートレーンを供給する。また、他の自動車メーカーに供給することも計画しており、独立することで成長する可能性が広がるとする。

 現在、両社は統合・独立に向けて組織内の既存エンジン事業を新しいユニットに分割する作業を進めている。両社で研究開発、調達、製造、IT、財務を含むエンジン事業に携わる従業員は、Volvoが約3000人、吉利グルーブが約5000人で、いずれも独立会社へと移行し、従業員の削減は計画されていない。新事業の詳細は計画中であり、今後、組合との交渉のほか、取締役会や関連当局の承認が必要となる。