単発バイトアプリを提供するタイミーは2019年10月3日、東京・渋谷の本社で発表会を開き、トラベル事業「タイミートラベル」を発表した(写真1)。これまでベータ版として提供してきた「ただ旅」を改称して正式リリースしたもので、新たにアプリも提供する。

写真1●タイミーがトラベル事業「タイミートラベル」を発表
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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タイミーが交通費を支給、「無料」で旅行できる

 発表会にはタイミー代表取締役の小川嶺氏が登壇(写真2)。同社について「立教大学に在学中の学生起業家として、『一人一人の時間を豊かにする』ビジョンを掲げて事業を展開している。従業員は90名になった」と紹介した。

写真2●タイミー代表取締役の小川嶺氏
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 同社が提供する「タイミー」アプリのユーザー数は10万人で、学生と主婦が中心を占める。店舗数は大手飲食チェーンなど2400店舗とした。レビューシステムでブラックバイトを撲滅するなど、信用経済の仕組みを採り入れていることを特徴としている。

 トラベル事業に進出した背景として、「地方の人手不足問題に対して、タイミーの全国展開はどうしても時間がかかる。そこで、旅をしながら現地で働いて旅費を稼ぐサービスを思い付いた」(小川氏)という。

 これを2019年4月に「ただ旅」としてリリースしたところ、Googleフォームを使った簡易実装にもかかわらず、応募倍率は50倍を超えたという(写真3)。これを踏まえ、「タイミートラベル」の事業化に至ったとした。

写真3●ベータ版は「ただ旅」の名称で提供
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 発表会時点では、掲載案件として地方のスーパーマーケットやホテル、農家での業務が掲載されている(写真4)。いずれも就労期間は1週間程度。交通費はタイミーより事前に支給され、現地ではホテルや社宅での宿泊や食事などが提供される。

写真4●地方のスーパーやホテル、農家での案件が掲載されている
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 賃金は現地での滞在費と相殺されて「0円」になるが、実質的に無料で1週間程度の旅行ができる仕組みとなっている。勤務時間は1日6時間程度と短くすることで、現地滞在を楽しむ時間も取れるように配慮した。

 事前登録者数は655名で20代が最も多く、全体的に女性が多いという。リゾートバイトとの違いとして、1週間程度の短期の仕事が多く、「タイミー」のノウハウを基に「面接なし」を実現。労働条件は明確にしており、直接雇用になることを特徴に挙げた(写真5)。

写真5●タイミートラベルとリゾートバイトなどの比較
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