自動車向け制御システムの開発などを手掛けるスマートインプリメント(本社愛知県豊田市)は、愛知県豊田市内の空き家を開発・製作の拠点として活用するプロジェクト「Smart Village Project」を開始した(図1)。第1弾として、2019年11月からモペットバイクを製作する予定。ロボット開発の構想もあるという。

図1:「Smart Village Project」の拠点となる築60年の家屋(出所:スマートインプリメント)
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 同プロジェクトで拠点とするのは、同市の山村部に建つ築60年の家屋だ。名古屋鉄道の豊田市駅や、スマートインプリメント本社から自動車で約40分の距離にあるという。同社は、都市と山村の交流をコーディネートする機関「おいでん・さんそんセンター」の協力を得て、新拠点を設立した。まず、8人のプロジェクトチームを立ち上げ、新拠点の具体的な利用方法を検討する。

 同社は、モデルベース開発(MODEL-BASED DESIGN/DEVELOPMENT:MBD)の支援事業の他、ハイブリッドパワートレイン制御システムの開発、運転支援制御系システムの開発、車載ECU開発におけるハードとソフトの設計・評価、高度道路交通システム(ITS)や自立走行支援システムなど次世代技術の開発・研究支援といった事業を展開する。一部の工程を受け持つ請負業務を主体としており、新プロジェクトでは「ロボット開発やモペットバイク製作の全工程を一貫して実施することにより、社員の技術力とモチベーションの向上を図りたい」としている。

 豊田市は、自動車を中心とした産業都市であると同時に、面積の約7割を森林が占める山村地域でもある。山村部は、人口減少に伴う空き家の増加という課題を抱えており、市の事業として「都市と山村の交流」を推進している。今回のプロジェクトでは、同社をはじめとするスマートホールディングスグループの社員が集う場所として、さらには地域との交流の場として空き家だった拠点を生かす。

 おいでん・さんそんセンターは、一般社団法人のおいでん・さんそんが運営する。2013年、同市の「人と人、まちと田舎、企業と地域をつなぐ」事業を実施するための機関として設立された。持続可能な地域づくりを目指し、都市部と山村部の交流のコーディネート、山村部をフィールドとする企業の社会貢献活動のコーディネート、山村部への移住希望者に向けたサポートなどを展開している。