発想力を養う「STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学、スティーム)教育」を支援する中国メイクブロック(Makeblock)は2019年9月27日、幼児・児童向けプログラミングロボット「mTiny(エムタイニー)」を発表した。価格は1万7000円(税別)で、2019年10月11日から販売する。ロボットを使って家庭や幼稚園などでのプログラミング教育を推進する狙い。

「mTiny」
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 同社は世界140カ国以上でSTEAM教育に取り組み、主に小学生から高校生までを対象にした製品を提供してきた。mTinyは従来製品よりも操作を簡単にして機能をシンプルにし、幼児も扱えるようにした。日本法人であるMakeblock Japan(東京・千代田)の菊池裕史カントリーマネージャーは「幼児から簡単な遊びを通してプログラミングの基礎を学べる」と位置付ける。

 mTinyは手乗りサイズのロボットで、パンダを模した外観だ。猫や犬の「お面」を付けて見た目を変えられる。愛らしい外観を持つロボット本体に加え、ロボットを操作するタッチペン、ロボットの走行場所である地図パネル、走行を指示する指令カードなどがセットになっている。

 利用者は「前進」「右折」などの指令カードをタッチペン底面の光学的識別センサーで読み取り、ロボットに動作指令を送る。指令カードはある行動を繰り返す「倍数」や、一連の行動を繰り返す「ループ」などもある。

さまざまな指令カード
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 幼児や児童の習熟度に応じて遊べるように、mTinyには指令を読むたびにロボットが動く「逐次動作モード」と、全指令を設定した後に動く「連続稼働モード」を設けた。連続稼働の際は最後に「実行」の指令カードで指示を与えるか、タッチペン中央のボタンを押すかすると、指令通りにロボットを動かせる。タッチペンのスティックで自由にロボットを動かしたり、タッチペンの一番下のボタンを押してロボットを停止できたりする。

 ロボットは底面に光学的識別センサーを備え、地図パネルを読み込んで様々な動作を見せる。例えば病院の地図パネルを走行すると、ロボットがサイレンを鳴らす。

ロボットが走行する地図パネル
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 同日に開いた発表会には、学習コンテンツの開発販売を手掛けるスマートエデュケーション(東京・品川)の池谷大吾社長も登壇した。同社は2019年11月1日から幼稚園などに向けIT教育プログラム「Kitsプログラミング」を提供し、その一環でmTinyを使う計画という。池谷社長は幼稚園での試験導入で「子どもたちがコミュニケーションを取りながらプログラミングを楽しく学んでいた」と話した。2020年4月から販売を本格化し、100園ほどへの提供を見込んでいるという。