KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資するじぶん銀行は2019年9月27日、同行のスマホアプリに口座開設の新機能を搭載したと発表した。NECの顔認証AI(人工知能)エンジンを使い、本人確認にかかる時間を短縮した。

アプリを使った口座開設時の本人確認イメージ
(出所:NEC)
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 運転免許証と申請者本人の顔をスマホのカメラで撮影して口座開設を申請する。AIが写真と同一人物かを判別することで本人確認の手間が減り、申し込みから最短3営業日で申請者にキャッシュカードを発送できるようにした。

 従来は口座開設の専用アプリを使って免許証の表裏を撮影したり必要項目を入力したりする必要があった。申し込みからキャッシュカードの発送まで最短で5営業日ほどかかっていたという。

 オンライン上で本人確認を完結する仕組みは「eKYC(Know Your Customer)」と呼ばれる。マネーロンダリング(資金洗浄)などの抑止を目的とした「犯罪収益移転防止法(犯収法)」が2018年11月に改正され、eKYCを実装しやすくなった。

 犯収法の改正以降、北陸銀行や三菱UFJなどの金融機関、メルペイやLINE Payといったスマホ決済事業者などでeKYCの導入が進んでいる。じぶん銀行は現在、転送不要郵便で申請者にキャッシュカードを届けることで最終的な本人確認としているが、「オンラインで完結させるために準備を進めている」(担当者)とする。