米Vicor(バイコー)社は、外形寸法が240mm×150mm×15mmの10kW出力AC-DCコンバーターモジュール「RFM9459」を、2019年9月18〜20日に愛知県名古屋市で開催された「名古屋オートモーティブワールド2019」のマウザー・エレクトロニクスのブースで展示した。形状がタブレットパPCに似ていることから、同社は「Power Tablet」と呼ぶ。入力は3相の交流(AC)200Vで、出力は直流(DC)48Vである。車載用途のほか、データセンター機器やスーパーコンピューターなどに向ける。

10kW出力のタブレット型AC-DCコンバーター。Vicorの展示
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 特徴は3つある。1つは、並列運転することで大電力出力が可能なこと。展示したモジュールを複数個並列に接続することで、30kWや50kWの出力電力が得られるようになる。2つ目は、フラットで薄い形状のため、配置の柔軟性が高いことだ。サーバーラックに挿入して配置するほか、コンピューター間のすき間などに配置することが可能だ。3つ目は、フラットで薄い形状のため、放熱性が高いことである。変換効率は96%が得られる。力率改善(PFC)回路を内蔵しているため、力率は0.99が得られる。出力電力密度は18.5W/cm3と高い。2019年末にサンプル出荷を開始し、2020年に量産を始める予定だ。

 このほか同社は、48Vと12Vの間で双方向変換が可能な非絶縁型DC-DCコンバーターモジュール「NBM2317」も展示した。外形寸法は22.83mm×17.34mm×7.42mmと小さく、出力電力は最大800Wである。車載機器やデータセンター機器などに向ける。
 48V入力から、12Vの中間バス電圧を生成する用途に向ける。変換効率は最大97.9%と高い。ただし、出力電圧の安定度を高めるレギュレーション機能は搭載していない。このため48V入力の電圧安定度が低ければ、12Vの中間バス電圧を入力電源として利用するPOLコンバーターには、レギュレーション機能が必要になる。しかし、「48V入力の電圧安定度が高ければ、POLコンバーターにレギュレーション機能は不要で、単なる降圧機能だけで済む」(同社の説明員)という。

48Vと12Vの間で双方向変換が可能な非絶縁型DC-DCコンバーターモジュール。Vicorの展示
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