トーキンは、車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠した導電性高分子Ta固体電解コンデンサー「T591/T598シリーズ」を、2019年9月18〜20日の愛知県名古屋市で開催された「名古屋オートモーティブワールド2019」のマウザー・エレクトロニクスのブースで展示した(関連記事)。今回展示した導電性高分子Ta固体電解コンデンサーは、同社の親会社である米KEMET社が開発したものだ。一般に、導電性高分子Ta固体電解コンデンサーは燃えやすいというイメージがある。しかし、「展示したT591/T598シリーズは、車載用途に向けて素子構造を改良したため、かなり燃えにくい」(トーキンの説明員)という。信頼性については、+125℃の周囲温度で2000時間、+105℃の周囲温度で3000時間を確保した。ADAS機器などに搭載するマイコンやプロセッサーの電源供給ラインに挿入するデカップリング用コンデンサーなどに向ける。

車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠した導電性高分子Ta固体電解コンデンサー。トーキンの展示
[画像のクリックで拡大表示]

 表面実装に対応する。実装面積が3.5mm×2.8mmや6.0mm×3.2mm、7.3×6.0mmなどのパッケージ(ケース)を用意した。実装高さは1.5mm〜4.0mm。定格電圧は+2.5〜75V。静電容量は0.68μ〜1500μF。「同じ外形寸法の競合他社品と比較すると、我々の製品の静電容量は1ランク大きい。例えば、競合他社が47μF品であれば、我々は68μF品を用意している」(トーキンの説明員)。等価直列抵抗は4m〜300mΩ。さらに「DCバイアス特性が良好なことも特徴の1つである」(トーキンの説明員)。つまり、DC電圧を印加した際の静電容量変化率(減少率)が小さい。このため積層セラミックコンデンサーを使った場合に比べて、使用する素子数を削減できるとする。