日本テレビ放送網とNTTドコモは2019年9月25日、9月21日に行われた「ラグビーワールドカップ2019 ニュージーランドv南アフリカ」の一部において、5G(第5世代移動通信システム)のプレサービスを活用して4Kカメラ映像を伝送しテレビ生中継番組に利用する実験を実施したと発表した。
5G商用サービスと同様の環境で、5Gをテレビ生中継に活用する事例は日本初で、「より実サービスに近い条件で実験に成功した」という。
テレビの生中継においてテレビ局の外からイベント中継などを行う際、現状は一般に中継先の映像をテレビ局までケーブル、あるいはFPUなどの専用の無線回線を利用して伝送している。
今回の実験では、NTTドコモが5Gのプレサービス環境を用意した。日本テレビが4Kカメラでスタジアムの外観映像を撮影、NTTドコモが貸与する5Gプレサービス対応端末経由で、撮影した4K映像を日本テレビ本社まで伝送した。送信された映像は、BS日本の4Kおよび2Kの放送で活用した。