米Vishay Intertechnology社は、検出距離が最大30cmと長い近接センサーモジュール「VCNL3040」を発売した(ニュースリリース)。同社従来品に比べると、検出距離は33%長い。高出力の赤外光LED(発光ダイオード)を採用することで、検出距離の延長を実現した。さらに、「性能が近い競合他社品と比べると価格が安いことも特徴の1つだ」(同社)という。プリンターやコピー機、白物家電などのディスプレーの起動や、ロボットや電子玩具の衝突回避、トイレ用便座などの近接検出といった用途に向ける。

検出距離が最大30cmと長い近接センサーモジュール。Vishay Intertechnologyの写真
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 赤外光LEDとCMOSチップを1つのパッケージに収めた。CMOSちっぷには、光検出器(フォトダイオード)やアンプ、A-D変換器、LEDドライバーなどを集積した。赤外光LEDの発光波長は940nmと長い。このため赤い光が見えてしまう「レッドテール(Red Tail)」と呼ぶ現象は起きない。赤外光LEDの駆動電流(シンク電流)は最大200mA。A-D変換器の分解能は12ビット、もしくは16ビットのいずれかを選択できる。I2Cバスを搭載しており、動作周波数は最大400kHz。プログラマブルな割り込み機能を内蔵した。検出しきい値をユーザーが設定できる。このほか、ほかの電子機器が搭載する近接センサーの赤外光とのクロストークを防止するインテリジェントキャンセル機能を搭載した。

 電源電圧範囲は+2.5〜3.6V。パッケージは表面実装対応の8端子QFNで、外形寸法は4.0mm×2.0mm×1.1mmである。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでにンプル出荷と量産出荷を始めている。価格は明らかにしていない。