製造業向けのコンサルティングを手掛けるジェムコ日本経営は2019年9月17日、ステラリンクと共同で運送費の適正額検索サービス「BESLOGI.com(ベスロジドットコム)」を開始した。利用するトラックの車種や運送の出発地点や配送地点、チャーターまたは混載などの条件をサイトで入力すると、運送費の目安となる金額を教えてくれる。金額とともに、構成要素も示されるので、運送会社と根拠に基づいた交渉ができる。

運送費の検索画面(出所:ジェムコ日本経営)
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 ベスロジドットコムの運送費算出には日銀のサービス価格指数や軽油価格などの公的な統計情報を利用しており、その根拠も示される。適正以上の値上げ要請に対して価格交渉の材料にできるという。サービス利用額は年額10万円で、向こう1年間で500社の導入を目指している。

検索結果の画面例(出所:ジェムコ日本経営)
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 ドライバーの高齢化や人手不足を背景に、運送費は上昇傾向にある。日銀のサービス物価指数でも、道路貨物の運送費はここ2年で8%上昇している。影響は価格交渉力の乏しい中小企業ほど大きい。10月からの消費増税を機にさらなる値上げも想定される。ジェムコ日本経営の今村正幸本部長コンサルタントは、「適正な根拠を示された値上げ交渉ならまだいいが、中には便乗値上げをしてくる事業者も考えられる」と指摘する。「いやならほかの業者を当たってください」など強気に交渉してくる運送会社からの値上げ要請にも抵抗しづらく、経営を圧迫しかねないという。