ルネサス エレクトロニクスは、産業用スレーブ機器の早期開発を狙ったキット「RX72M産業ネットワークソリューション」の提供を始めた(ニュースリリース)。2019年6月に発表の産業用マイコンのハイエンド製品「RX72M」(関連記事)をベースとしたキットである。

今回の新製品「RX72M産業ネットワークソリューション」の概要。ルネサスのイメージ
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 新製品のキットは、RM72Mを搭載した評価ボード、OS/ミドルウエアに加えて、主要な通信プロトコルのサンプルソフトウエアを含む。含まれるサンプルソフトウエアは産業用ネットワーク市場の約7割をカバーするという。具体的には、産業用Ethernetの「EtherCAT」、「PROFINET RT」、「EtherNet/IP」、「Modbus TCP」、「OPC UA」、およびフィールドバス通信の「PROFIBUS DP」、「Modbus RTU/ASCII」、「CAN open」、「DeviceNet」のサンプルソフトウエアが含まれる。

 ユーザーは、これらソフトウエアをベースに、小型産業用ロボットのモーター制御部や小型PLC(Programable Logic Controller)、リモートI/Oなどのスレーブ機器開発をすぐに進めることができるという。EtherCATとPROFINET RT、EtherNet/IPについては、コンフォーマンステスト(仕様適合試験)を実施済みで、開発、評価、検証の過程を通して、最大で半年間、開発期間を短縮することが可能だとしている。

 キットに含まれる評価ボードは、テセラ・テクノロジー製の「TS-RX72M-COM」(CEマーク無し)。OSはμITRON。さらに、ミドルウエア(TCP/IP)のサンプルプログラムやRX72M対応ドライバーソフトウエアが含まれる。またアプリケーションソフトウエア開発環境は「CS+」や「e2studio」に対応している。

 「RX72M産業ネットワークソリューション」の日本のユーザーへの販売/サポートは2019年12月末までに開始の予定。価格は記事執筆では未公表。日本以外のユーザーへの販売/サポートは2020年10月までに開始する予定だとする。なおルネサスは、今回の新製品を2019年9月17日~21日に中国の上海で開催される「中国国際工業博覧会(CIIF:China International Industry Fair) 2019」の同社ブースに出展する。