米Power Integrations(パワー・インテグレーションズ)社は、GaN(窒化ガリウム)材料パワートランジスタ採用の絶縁型LEDドライバーIC「LYT6079C/LYT6070C」を発売した(ニュースリリース)。同社の「LYTSwitch-6ファミリー」の新製品で、2つのICとも+750V耐圧のGaNパワートランジスタを内蔵する。同社は、この内蔵技術を「PowiGaN」と呼ぶ。特徴はオン抵抗が低いことだ。LYT6079Cのオン抵抗は0.35Ω(標準値)、LYT6070Cは0.29Ω(標準値)とどちらも低い。これで、「従来方式に比べると変換効率を最大で3ポイント改善でき、最大で94%が得られる。電力損失による発熱量は約2/3に削減できる」(同社)という。最大100W出力のLEDドライバー回路(オープンフレーム)をヒートシンクなしで実現できる。

GaNトランジスタを採用した絶縁型LEDドライバーIC 。Power Integrationsのイメージ
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 対応する電源回路トポロジーは、フライバック方式である。マルチモードの擬似共振(QR:Quasi Resonant)モードと、連続導通モード(CCM:Continuous Conduction Mode)、不連続導通モード(DCM:Discontinuous Conduction Mode)という3つの動作モードに対応する。GaNパワートランジスタのほか、1次側の制御回路や2次側の制御回路、同期整流ドライバー回路などを内蔵した。2次側で検出した出力電圧/電流情報を1次側にフィードバックするために、同社独自の磁気結合インターフェース技術「FluxLink」を採用した。最大スイッチング周波数は145kH(最大値)。高い過渡負荷応答特性が得られるため、後段に電圧レギュレーターICを接続する必要はない。PWM信号による調光機能を用意した。

 自動リスタート付き入力過電圧検出機能や自動リスタート付き出力の過電圧/低電圧保護機能、同期整流用FETのゲート開放検出機能、入力電圧モニター機能などを備える。無負荷時の消費電力は最大30mWに抑えられる。パッケージは、24端子InSOP。動作温度範囲は−40〜+105℃。1万個購入時の米国での参考単価は3.14米ドルである。