プリント基板に実装できる小型の「金属腐食センサー」が登場した。開発したのは三菱電機。いわゆる「1608」サイズのチップ部品である。FA機器に組み込むことで、タイヤの製造工程などで使われてきた外付けの計測器が不要になる。プリント基板に搭載するまで小型化したのは「世界初」(同社)だ。

三菱電機が開発した金属腐食センサーの実装例
(出所:三菱電機)
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 三菱電機は2019年9月10日、このセンサーをオプションで搭載できる汎用インバーター「FREQROL-E800シリーズ」を同年12月9日に発売すると発表。インバーターの損傷を事前に知らせることで、生産設備のダウンタイムを短縮できるとする。「例えば、腐食センサーの断線により、音や光といった視覚・聴覚的なアラートを出せる」(同社)。

 金属腐食センサーの外形は縦1.6×横0.8mm。金属薄膜を2つの抵抗体で挟む構造だ。大気中の腐食性ガスに触れると、薄膜は表面から内部に腐食が進行して金属さびに変わる。すると抵抗値が増すため、腐食の進行度を把握できる。センサーは単体で使うのではなく、薄膜の材質や厚みが異なる複数のセンサーを組み合わせる。並列に接続して合成抵抗値を測定する仕組みだ。

金属腐食センサーの構成例(左)と、変化する抵抗値の例(右)
(出所:三菱電機)
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 薄膜の材質は腐食性ガスの種類に応じて変える。例えば、硫化水素や単体硫黄は銀、二酸化硫黄は銅、塩素ガスはニッケルを用いるという。センサーは単体で販売しない。同社の製品へ組み込む形で提供する。