デンマークの玩具大手レゴグループ(LEGO Group)の教育部門であるレゴ エデュケーションは2019年9月10日、日本のプログラミング教育に関するアンケート調査の結果を公開した。

 調査対象は同社が2019年8月7日と9日にそれぞれ開催したプログラミング教育に関するイベント「レゴ エデュケーション カンファレンス2019」に出席した小学校から大学までの教員と教育委員会の職員で、286人が回答した。回答者の内訳は小学校教諭が156人、中学校教諭が41人、高等学校教諭が38人、その他教育委員会などが51人である。

 プログラミング教育の導入状況については、42%が「既にプログラミング教育に取り組んでいる」と回答。「導入準備に取り掛かっている」の37%と合わせて、約8割が導入済みまたは導入準備が進んでいると回答した。一方で14%が「まだ準備が進んでいない」とした。

 小学校では2020年度からプログラミング教育が必修となるが、小学校教諭に限っても15%が「まだ準備が進んでいない」と回答した。一部の学校で準備が遅れている現状が明らかになった格好だ。

 プログラミング教育を実施する際に力を入れたい点を複数回答で尋ねたところ、「楽しく取り組めること」が75%でトップだった。2位は「論理的な思考や客観的な思考を養うこと」で72%、3位は「試行錯誤と成功体験を味わわせること」で70%の回答率だった。

(出所:レゴ エデュケーション)
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 これらの目的を達成するために最も必要な事柄を聞いたところ、1位から順に「十分な学習教材」(33%)、「体験型・参加型の授業」(30%)、「十分な授業時間」(14%)が挙がった。

(出所:レゴ エデュケーション)
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 プログラミング教育の実施に当たり困っている点(複数回答可)は「予算が足りない」(62%)、「IT環境が整備されていない」(56%)、「授業時間数が足りない」(54%)と続いた。同社によれば、これらの項目は米調査機関が複数の国で実施したアンケートでも上位に挙がっており、現場の教員が抱える課題はグローバルで共通しているという。

(出所:レゴ エデュケーション)
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 困りごとの解決に向けて着手している取り組みを聞いたところ、自由回答で「研修会への参加」「クラブ活動や授業での先行実施」「プログラミングに詳しくない先生でも実践できる授業の提案」などがあった。

 レゴ エデュケーションは調査結果を受けて、スムーズにプログラミング教育が導入できるように引き続き支援をしていくという。例えば同社は学習指導要領に沿った授業案を開発し、ワークシートや授業イメージなどと共にWebサイトで公開しているという。