KDDI(au)は2019年9月12日、スマホの割引プログラム「アップグレードプログラムDX」を10月1日から提供すると発表した。一定の条件を満たしたスマホ購入者に対し、購入価格の最大半額を還元する。ソフトバンクが9月9日に発表した「半額サポート+」にほぼ追随する格好となった。米アップルの「iPhone 11」発売を9月20日に控え、高額な端末を割安に買えるとアピールすることでシェア死守を狙う。

 アップグレードプログラムDXはスマホ購入時に48回払いを選択したユーザーが対象で、購入時のみ加入できる。月額390円×24カ月の料金を支払い、分割払いを24回以上返済したユーザーがKDDIの別のスマホに買い替える際、古いスマホをKDDIに返却すれば、その時点での残債が免除される。24回分を支払った段階で買い替えると残債の免除額が最大になり、端末価格の半額相当となる。

 同プログラムの利用に際してはKDDIの回線契約を必須としておらず、NTTドコモやソフトバンクなどのユーザーが同プログラムを使い、KDDI端末を購入することも可能だ。ただしKDDI端末にはKDDI回線以外での利用を制限する「SIMロック」がかかっており、分割払いで購入する場合は購入後100日間はSIMロックを解除できない。

9月末までは現行プログラムを適用

 KDDIはこれまでも類似の割引プログラム「アップグレードプログラムEX」を提供してきたが、通信料金と端末代金の完全分離や行き過ぎた囲い込みの是正などを定めた改正電気通信事業法に抵触するため、見直しを求められていた。ただ、同社の高橋誠社長は8月1日の決算会見で「お客さまに端末を届けるうえで何も工夫しないと、高いと感じられるのではと思う。10月以降にどう販売するかを検討しており、決まり次第発表する」と表明していた。

 そんな中、9月9日にソフトバンクが先駆けて「半額サポート+」を発表した。回線契約を必須としないことで端末価格の最大半額相当の残債免除を打ち出し、KDDIやNTTドコモがどう対抗するかが注目されていた。