トレックス・セミコンダクターは、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード2」に準拠した電圧レギュレーターIC「XD6702シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。CMOSプロセスで製造した。いわゆるリニアレギュレーターICであり、パストランジスタ(同社はドライバートランジスタと呼ぶ)や基準電圧源、誤差増幅器、過電流保護回路、過熱保護回路、ソフトスタート回路、位相補償回路などを1チップに集積した。特徴は、負荷過渡応答特性が高いことである。出力電流が1mAから30mAに、30mAから1mAに変化した際の出力電圧変動を、2.2μFの出力コンデンサー(積層セラミックコンデンサー)を使用したときに約±110mVに抑えられる。「出力電圧変動を最小限に抑えられるため、後段の半導体ICの誤動作などを防止できる」(同社)。車載インフォテインメント機器や車載カメラ、ドライブレコーダー、ETC機器、車載用電子制御ユニット(ECU)などに向ける。

発売した電圧レギュレーターICの負荷過渡応答特性。トレックス・セミコンダクターの資料
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 入力電圧範囲は+4.0〜36.0Vで、絶対最大定格は+42.0Vである。出力電圧はレーザートリミングで固定しており、+1.8〜18.0Vの範囲で製品購入時にユーザーが指定できる。最大出力電流は300mA。出力電圧の温度特性は±50ppm/℃(標準値)。ドロップアウト電圧(入出力電圧差)は350mV(+5.0V/100mA出力時の標準値)。リップル除去率は65dB(1kHzにおける標準値)である。過電流保護機能や短絡保護機能、過熱保護機能、ソフトスタート機能、チップイネーブル(CE)機能を備える。消費電流は40μA(標準値)。スタンバイ時の消費電流は0.1μA(最大値)。パッケージはSOT-89-5。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。参考単価は100円(税別)である。