豊田通商はルワンダなどで血液製剤のドローン配送を手掛ける米ジップライン(Zipline)のドローンを展示した。ジップラインは陸路が未整備な地域で、ドローンを用いた病院向けの輸血用血液製剤配送業務を手掛ける。豊田通商は2012年に、アフリカ市場に強いフランスの商社CFAOを買収して以来、ジップラインを含めてアフリカのヘルスケア分野などへの投資を進めている。

豊田通商は血液製剤のドローン配送を手掛ける米ジップラインのドローンを展示した
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 日本で培った技術やノウハウをアフリカで生かそうとする日本企業の出展も目立った。

 NECは5歳以下の乳幼児向け指紋認証機「Vero」を公開した。アフリカの現地企業と共同開発したデバイスで、バッテリーが1日持続し、乳幼児の指紋認証では99%以上の認識率(1対N認証により、本人が本人であると認証される確率)を備える。

幼児向け指紋認証デバイス「Vero」。NECが指紋認証のためのソフトウエア開発を担当した
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 SOMPOホールディングスはドローンを使って大雨などの災害時に被害状況を瞬時に判断できるシステムを出展し、今後アフリカに導入する意欲を示した。同社は南アフリカのヨハネスブルクに事務所を持ち、アフリカに展開する保険会社サンラム(Sanlam)と業務提携している。主にアフリカに展開する日本企業を顧客に持つ。

SOMPOホールディングスはドローンを通じて災害の被害状況を判断できるシステムを展示した
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 理想科学工業(RISO)はケニア・南アフリカを中心に販売する印刷機を展示した。米ぬか由来のインクを使う印刷機で、学校や公的機関に出荷している。未電化地域でも太陽光パネルからの電力で使えるよう、蓄電池と変圧器を搭載した。

理想科学工業(RISO)は米ぬか由来のインクを使うプリンターを展示した
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 教育ソフトウエアのさくら社はルワンダの学校向けに、算数・数学の教育ソフトウエアの導入を国際協力機構(JICA)やルワンダ教育省と連携して進めている。同イベントでは小学校向けの算数教材を展示した。

さくら社が開発した、ルワンダの教育プログラムに沿った小学生向けの算数教材(不等式の学習)
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 ルワンダはアフリカの他の国と比べて鉱物資源などの天然資源が少なく、国を挙げてIT人材を教育する方針を掲げている。既にルワンダの公立小学校には28万台のパソコンが配布されており、さくら社のソフトウエアを使ったルワンダでの実地調査では児童の学習効果が向上したという。同社の横山験也社長は2020年をめどにルワンダ教育省公認の算数・数学教材の開発を目指すとした。