ヤフーは2019年9月9日、利用データを基に算出した数値で各種サービスを優遇する「信用スコアリング」の仕様を10月1日に変更すると発表した。初期設定では信用スコアを作成せず、個別に同意した利用者のみ同スコアを作る。利用者自身のスコアについても、2019年度内にWebサイト上で確認できるようにする予定だ。10月1日付でプライバシーポリシーも改定し、利用者の同意の下でグループ企業に閲覧履歴や購買履歴などを提供する。

 「Yahoo!スコア」の仕様を改定する。Yahoo!スコアは同社が2019年6月に発表したサービスで、飲食店やコンサートの予約に関する手続きを簡便にしたり内容を優遇したりする特典を用意。ヤフーに加え、利用者がスコアの提供に同意したパートナー企業のサービスも特典の対象としていた。

 仕様の改定により、10月1日以降は同スコアの作成とヤフーのサービスでの利用を許可する設定を初期状態でオフとする。現状はオンが初期設定だ。同スコアの作成を希望する利用者は、10月1日以降に改めてオンに設定する必要がある。

「Yahoo!スコア」に関する現状の初期設定
(出所:ヤフー、以下同)
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「Yahoo!スコア」に関する10月1日以降の初期設定
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 Yahoo!スコアを巡っては、2019年6月3日の発表直後に「個人の情報が勝手に外部に提供されるのではないか」との批判が巻き起こった。同社はこれを受け、利用者の同意なく情報やスコアを他社に提供しないと説明するWebページを6月21日に開設した経緯がある。

 プライバシーポリシーについても10月1日付で改定し、利用者から同意を得たうえで属性や利用履歴データをソフトバンクなどのグループ企業に順次提供する。同日付で持ち株会社体制に移行し、グループ企業間の連携を強化する方針の一環という。

 グループ企業に提供するデータの例として、同社は利用者が同一であると示す識別子のほか年代や性別などの属性、ヤフーのサービスの閲覧履歴や購買履歴などを挙げた。氏名や住所など特定の個人を直接識別できる情報、電話番号、銀行の口座番号やクレジットカード情報、通信の秘密に当たる情報、Yahoo!スコアなどは、利用者が同意した場合を除いて提供しない。