大日本住友製薬は中長期的な成長に向けて、製薬ベンチャーの英Roivant Sciences(ロイバント サイエンシズ)と戦略的提携に関する基本合意書を締結した。ロイバント サイエンシズは、ソフトバンクグループが運営している「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が2017年から出資しており、新しい研究開発スタイルのバイオベンチャーとして日本でも注目を集めていた。

 ロイバント サイエンシズは、新薬を開発する複数の子会社のほか、医療ヘルスケア領域のAIによるデータ解析技術を持っており、大日本住友製薬はこれらの一部を取得する。これにより「ブロックバスター」と呼ばれる大型新薬の複数の候補を手に入れるとともに、AIによるデータ解析技術を得て「これまでの個人の経験に基づく伝統的な研究手法が、データに基づく研究へとがらりと変わる。デジタルによる革新で仕事のやり方が変わり、文化も変わる。トランスフォーメーションが一気に加速する」(大日本住友製薬 代表取締役社長の野村博氏)といった効果を期待する。

今回の戦略的提携の全体像
(出所:大日本住友製薬)
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 具体的に大日本住友製薬は、ロイバント サイエンシズ自体の株式の10%以上と、ロイバント サイエンシズが保有する新薬開発の子会社5社の株式を取得するとともに、追加で子会社6社の株式を取得できるオプションを得る。この他に、AIによるデータ分析で新薬開発を加速する技術や、業務効率化を推進するIT技術を含む医療関連プラットフォーム、関連するデータ技術人材も獲得する予定。大日本住友製薬は、これらの対価として約30億米ドル(約3200億円)を支払う。今後、詳細な条件などを協議し、2019年10月末をめどに法的拘束力を有する正式契約を締結する。

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