米ドロップボックス(Dropbox)の日本法人であるDropbox Japanは2019年9月6日、報道関係者向けの勉強会を開き、サービスの利用状況や自社のインフラシステムについて説明した。システムの可用性やパフォーマンス向上のための施策を公開し、サービスの信頼性を高めるのが狙いだ。

Dropbox Japanの保坂大輔ソリューションアーキテクト
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 「サービス開始から2018年までに集まったデータ量が、1年余りで倍になった。我々の予想をはるかに超えるペースだ」。Dropbox Japanの保坂大輔ソリューションアーキテクトはサービスの好調さを強調した。

 ドロップボックスがクラウドストレージのサービスを始めたのは2011年。顧客から預かっているデータ量は2018年に約500ペタバイトとなり、現在は1エクサバイトまで拡大しているという。

 ドロップボックスはもともとAmazon Web Services(AWS)にデータを保管していたが、「安定稼働とパフォーマンスの向上」(保坂氏)を目的に、一部のデータを除き既に自前のITインフラに移行している。世界中にある同社のデータセンターを2019年末までに世界12カ国、32拠点体制に増やすという。

 中でも2018年からドロップボックスが注力しているのが、シングル磁気記録(SMR)方式の採用だ。SMR方式とは、ハードディスクのトラックが重なるように記録し、記録密度を高める技術である。検証を重ね、2019年から本番環境でSMRを利用しており、既にストレージの25%に適用しているという。2019年末までに40%に高める計画だ。

 そのほかファイルの利用頻度に応じてデータの保管方法を変える仕組みや、顧客から預かったファイルを4メガバイトの「ブロック」単位で保存することでディスクの使用量を削減する仕組みなど、膨大なデータを効率的に保管するためのノウハウを紹介した。

 「今後もSMRの適用範囲を拡大するほか、継続的に新たな高密度化技術を検証していく」(保坂氏)とした。