法務業務支援のITサービスを手掛けるGVA TECH(ジーヴァテック)は2019年9月2日、大企業向けに契約書の自動チェックサービスの提供を始めた。特徴は利用企業独自の法務基準に沿って契約書の内容をチェックできる点。AI(人工知能)技術を使って契約書の内容を解析し、利用企業の法務基準に照らして不足している条項や修正すべき箇所を指摘する。同社によれば人手でチェックする場合に比べて工数を最大3割削減できるという。

 サービスの名称は「AI-CON Pro」。同日に試験提供を始めた。年内に正式版を提供する。

 利用企業はまず過去に取り交わした契約書の文書データをネット経由でGVA TECHのサイトに送る。同サービスのAIが内容を解析して条項単位で分類。条項の種類や個別の条文の特徴を抽出して、ひな型として保存する。

条項や条文の過不足を自動的に指摘する
(出所:GVA TECH)
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 新たに取り交わす契約書をチェックする際も同様にネット経由で文書データを送る。AIが内容を解析してひな型と照らし合わせて、条項や条文の過不足を洗い出す。

 例えばシステム開発の契約書の場合、検収の条項に「不合格通知の具体的理由の明記」が足りない、といった内容を指摘する。法務担当者はチェック結果を基に契約書を修正したり契約相手と協議したりできるため、人手に比べて効率的に契約書を作れる。

 GVA TECHは同社が独自に定めた法務基準で一律にチェックするサービスを提供済み。ただ大企業の顧客から、GVA TECH基準ではなく自社の独自基準で自動チェックしたいとの要望が増えていた。

 新サービスの利用料金は5アカウントで20万円から。2020年末までに300社の導入を目指す。