「高精細な8K手術用ビデオ顕微鏡システムを使うと、これまで縫えなかったものが縫えるようになる」(慶応義塾大学医学部臓器再生医学寄付講座特任教授の小林英司氏)――。医療用ガスや医療機器などの事業を手掛けるエア・ウォーター傘下のカイロスは、高精細な映像を映す8K(8000×4000画素級)カメラを利用した手術用ビデオ顕微鏡システム「Micro eight」を開発し、2019年9月2日に販売を始めた。毛髪の10分の1に相当する数μmの縫合糸を認識でき、微小な血管やリンパ管をつなぐのに利用できる。

8K手術用ビデオ顕微鏡システム「Micro eight」
(写真:日経 xTECH)
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 今回開発したシステムは、大型の70型モニターを利用しても、デジタルズームで実際の術野の300倍まで鮮明に拡大可能。人の目では見えない細かい作業を必要とする手術「マイクロサージャリー」(微小外科手術)に利用できる。臓器移植の際に微小な血管をつなげたり、切断された神経などをつなげたりする。

8K手術用ビデオ顕微鏡システム「Micro eight」を利用し、ラットのマイクロサージャリーを行っている様子
(写真:日経 xTECH)
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