警視庁は2019年8月29日、政府が全額出資する日本貿易保険のシステム開発の入札をめぐり、同社の元顧問を公契約関係競売等妨害の容疑で逮捕した。

 逮捕されたのは日本貿易保険と業務委託契約を結んでいた浅原泉容疑者で、次期貿易保険システムの開発に関して助言や支援をする立場にあった。容疑はセキュリティーベンダーのラックの社員に入札関連の情報を漏らしたり提案書の作成を一部支援したりしたもの。日本貿易保険は同日、「今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に取り組んでいく」とするコメントを発表した。

元顧問の逮捕にコメントした日本貿易保険のホームページ
出所:日本貿易保険
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 一部報道によると、警視庁はラックの社員も書類送検する方針だ。ラックは日経 xTECHの取材に対し「具体的に何も聞いていない。当社社員が日本貿易保険側の不適切行為に不当に関与した事実は認められないと結論を出した2018年12月の報告書の立場は変わらない」(コーポレート・コミュニケーション室)と回答した。