三菱電機は、低雑音と低電力損失を両立させた3相インバーター駆動向けIGBTモジュール「超小型DIPIPM Ver.7シリーズ」を開発し、2019年10月29日に発売する(ニュースリリース)。低雑音が特徴の同社の第7世代に当たるIGBTを搭載した。この第7世代IGBTは、同社独自の素子構造「CSTBT(Carrier Stored Trench Gate Bipolar Transistor)」を採用する。同社従来品「超小型DIPIPM Ver.6シリーズ」と比較すると、「同等の電力損失ながら、さらなる低雑音を実現した」(同社)という。このため、従来は必要だったプリント基板上の雑音対策部品を削減でき、インバーターの小型化と低コスト化を図れるとしている。白物家電や産業用モーターなどを駆動するインバーターに向ける。

低雑音と低電力損失を両立させた3相インバーター用IGBTモジュール。三菱電機の写真
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 3相インバーター回路の構成に必要なIGBTチップのほか、フリー・ホイール・ダイオード(FWD)や高耐圧IC、低耐圧ICを1つのモジュールに収めた。耐圧は+600V。定格電流は製品によって異なる。今回は、10Aの「PSS10S93E6/F6」と、15Aの「PSS15S93E6/F6」、20Aの「PSS20S93E6/F6 」、30Aの「PSS30S93E6/F6」を用意した。外付けシャント抵抗による短絡保護機能や制御電源電圧低下保護機能を備える。さらに過熱保護機能とアナログ温度出力機能も用意しており、どちらか一方を製品購入時に選択できる。

 動作モジュール温度の上限値は+125℃。最大接合部温度の上限値は+175℃である。これらはどちらも同社従来品に比べて25℃高めたという。このためコンバーターの放熱設計の自由度が高まるとしている。外形寸法は、4製品すべて同じで24.0mm×38.0mm×3.5mm。外形寸法と端子配置は、同社従来品との互換性を確保した。サンプル価格は、10A品が1200円(税別)、15A品が1500円(税別)、20A品が1700円(税別)、30A品が2200円(税別)である。