茨城県つくば市は2019年8月23日、IT活用政策コンテストでマイナンバーカードによる顔認証とブロックチェーン技術を使った国内初のインターネット投票を開始した。ネットに接続したWindows PCとICカードリーダーがあれば誰でも投票できる。

ネット投票を実演した五十嵐立青つくば市長
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 ネット投票をするには、つくば市のWebサイトのリンク先から専用プログラムをダウンロードしてインストールする。マイナンバーカードの内蔵ICチップに搭載した利用者証明用電子証明書の4桁の暗証番号(PIN)を入力し、PCカメラで撮影した顔写真で顔認証して投票できる。顔写真はPC内部での認証のみに使い、サーバーには送らない。同じPCで再投票(上書き投票)も可能だ。

 同市が2018年8月に導入したネット投票システムでは最大16桁の電子署名用パスワードを入力する必要があった。今回の投票システムはマイナンバーカードの内蔵ICチップに記録された本人の画像データと顔写真を照合して認証する。ICチップに記録された顔画像データを扱うためにPINを入力する仕組みにしたという。

 投票システムはVOTE FORが企画を担当し、NECとユニバーサルコムピューターシステムが協力した。今後はスマートフォンのカメラを使った顔認証とPINなしで投票できる仕組みを目指すという。

 つくば市役所でネット投票を実演した五十嵐立青市長は「スマホで投票できれば劇的にいろいろなことができる。選挙に使いたいが、そこに至るまでの様々な利用法がある」と期待を語った。ネット投票は2019年8月28日午後4時まで受け付け、「令和元年度つくばSociety 5.0社会実装トライアル支援事業」の1次審査を通過した11件の提案の最終審査に活用する。