米Diodes(ダイオーズ)社は、スタンバイ時の消費電力を最大30mWに抑えた非絶縁型のAC-DCコンバーター(スイッチング電源)ICを発売した(ニュースリリース)。同社は「Power Switcher(パワースイッチャー)」と呼ぶ。非絶縁型バック(降圧)型回路や、非絶縁型フライバック回路の構成に使える。入力電圧は交流(AC)85〜265Vで、いわゆるユニバーサル入力対応品である。出力電圧は+8V。IoT機器のほか、冷却ファンや炊飯器、電気シェーバーなどの非絶縁型家電機器や産業用制御機器などに向ける。

待機時電力を抑えた非絶縁AC-DCコンバーターIC。Diodes社のイメージ
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 +650V耐圧、もしくは+700V耐圧のパワーMOSFETを集積した。巻線インダクターや数個の受動部品を外付けするだけで、非絶縁型AC-DCコンバーター回路を構成できる。「(BOM)コストを抑えられる」(同社)という。最大ピーク出力電流が異なる3製品を用意した。1つ目は170mAの「AP3917B」である。最大出力電力が2WのAC-DCコンバーター回路に向ける。集積した+650V耐圧パワーMOSFETのオン抵抗は16Ω(最大値)。2つ目は270mAの「AP3917C」。最大出力電力が4WのAC-DCコンバーター回路に向ける。集積した+650V耐圧パワーMOSFETのオン抵抗は12Ω(最大値)。3つ目は370mAの「AP3917B」。最大出力電力が6WのAC-DCコンバーター回路に向ける。集積した+700V耐圧パワーMOSFETのオン抵抗は10.5Ω(最大値)である。

 出力電圧の誤差は±5%。放射電磁雑音(EMI)を抑えるために、スイッチング周波数変調技術を採用した。過熱保護機能や過負荷保護機能、短絡保護機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを搭載した。パッケージは、3製品いずれも7端子SOP。動作温度範囲は−40〜+125℃。価格は明らかにしていない。