グーグル日本法人は2019年8月21日、東京・六本木の本社で説明会を開き、5月の開発者向け会議「Google I/O」などで発表したAndroidのアクセシビリティ機能を紹介した(写真1)。

写真1●グーグルがAndroidのアクセシビリティ機能を紹介
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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日本語の文字起こしにも対応、オンデバイスでの処理も増加

 説明会には米グーグル Androidアクセシビリティ プロダクトマネージャーのブライアン・ケムラー氏が登壇(写真2)。「アクセシビリティは人権だ。世界中の人がアクセスできるよう、情報を整理していくのがグーグルのミッションだ」と語った。

写真2●米グーグル Androidアクセシビリティ プロダクトマネージャーのブライアン・ケムラー氏
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 これまでのAndroidのアクセシビリティ機能は、画面の表示内容の読み上げやスイッチを使った操作など視覚障害者や身体障害者向けの機能が多かった(写真3)。グーグルは聴覚障害者向けの取り組みを増やしているという。

写真3●視覚障害者や身体障害者向けのアクセシビリティ機能
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 世界保健機関(WHO)の調査によれば、世界には合計4億6600万人の聴覚障害者が存在しており、2050年までに9億人に増加するという。これに対してグーグルは、音声を文字で表示する「キャプション」と、音声を増幅させる「アンプリフィケーション」の2つのアプローチから取り組んでいるとした。

 「音声文字変換」(Live Transcribe)アプリは、Googleアシスタントでも利用される自然言語処理の技術を用いて、日本語を含む70以上の言語の音声をリアルタイムで文字に変換できる(写真4)。2019年2月の提供開始後、6月には「変換結果の3日間保存」「コピー&ペースト対応」「口笛や拍手など環境音の認識」といった新機能を追加した。

写真4●「音声文字変換」アプリ
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