ドイツ・ダイムラー(Daimler AG)は2019年8月5日、電動バス「eCitaro」を生産するダイムラー・バス(Daimler Buses)のマンハイム工場に、集中充電ステーションを設置したと発表した。eCitaroを出荷前に充電するだけでなく、充電用の通信プロトコルのチェックや、充電制御装置、充電ケーブル、パンタグラフなどを同時に検査できる。

(写真:Daimler AG)
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 工場内の敷地には限りがあるため、集中充電ステーションは建屋の屋上に設置した。この集中充電ステーションの特徴は、充電機器をバスの上に配置した陸橋型であること。バスは陸橋の下に進み、充電される。バスは使われる都市や企業によって充電方法が異なるため、通常の電気自動車(EV)と同じ充電ケーブルを使った充電、上部にある充電器からパンタグラフを伸ばして充電するタイプ、そしてバスの屋根に装備したパンタグラフで充電レールから充電するタイプの3種類の方法で充電できる構造になっている。充電出力は充電ケーブルが150kW、パンタグラフが300kW。ステーション全体の合計出力は1.2MWとなる。

(写真:Daimler AG)
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 4台を同時に充電でき、4カ所とも通常の充電ケーブルによる充電に対応している。そのうち2カ所がパンタグラフにも対応でき、一つはパンタグラフ式、もう一つが充電レール式になる。システム全体は必要に応じて拡張できるよう、モジュール設計になっている。

(写真:Daimler AG)
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 eCitaroは生産ラインを出た後、同社のテストトラックと公道の両方で一連のテストを受ける。通常のエンジン車の「Citaro」と同じ車両試験および走行試験に加え、eCitaroではこの充電ステーションを使った電池関連のテストが追加される。またこの充電ステーションは、顧客が見学に来た場合、実物を見ながら様々な充電技術を説明する施設としても使える。