セキュリティー企業のラックは2019年8月7日、米ソフトウエア企業ハシコープ(HashiCorp)の日本法人と協業を始めると発表した。ハシコープの主力セキュリティー製品「Vault(ヴォルト)」を取り扱い、企業向けに認証ソリューションを提供する。

ラックの倉持浩明常務執行役員CTO
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 「データやシステムが散在するマルチクラウド環境では、IPアドレスベースのセキュリティー対策に限界がきている」。ラックの倉持浩明常務執行役員CTO(最高技術責任者)はこう強調する。「どのユーザーにどのアプリケーションの利用を許可するかといった管理は、IPアドレスベースからIDベースに考え方をシフトしていくべきだ」(倉持氏)。

 VaultはIDやパスワードなどの認証情報を一元管理するセキュリティー製品。クライアントとサーバーの間で動作し、複数のクラウド環境に分散したシステムの認証情報を統合管理できるという。すでに大手金融機関などを含む500社以上に導入実績を持つ。参考価格はクライアント数が50、リクエスト数が月間15万の場合で年間1000万~1300万円。

Vaultのイメージ図
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 ラックは大手EC(電子商取引)事業者や金融機関を中心にVaultを使った認証ソリューションを販売する計画。2020年3月期中に3社への導入を目指す。