台湾メディアテックは、IoT(Internet of Things)エッジにおけるAI処理を狙ったSoC「i700」を発表した(ニュースリリース)。主に、スマートシティーやスマートビルディング、スマート工場における画像認識などへの応用を想定している。

 新製品のi700は、出荷中の「i500」(MT8385)の上位製品になる。CPUは8コア構成で、うち2コアが2.2GHz動作の「Arm Cortex-A75」。残り6コアが2.0GHz動作の「Arm Cortex-A55」である。GPUコアは970MHz動作の「PowerVR GM9446(PowerVR 9XM-HP8)」。マルチコアへの処理分散・最適化技術として、同社の「CorePilot」が利用される。

 今回のSoCは、2コアのAI処理向けアクセラレーターを集積しており、i500比で5倍のAI演算性能を持つという。このAIアクセラレーターは同社の提供する「NeuroPilot SDK」で利用可能なほか、米Googleの「Android Neural Networks API」と互換性がある。また「TensorFlow」や「TF Lite」、「Caffe」、「Caffe 2」といったフレームワークを利用できるという。

 新製品は3コアのISP(Image Signal Processor)を集積し、最大3200画素のカメラ1台、あるいは最大2400万画素と1600万画素の2台のカメラをサポートする。最大3200万画素のカメラでは、30フレーム/秒のビデオに対してレイテンシーなしの画像認識を行える。120フレーム/秒でのスローモーションビデオに対しての高速画像認識も可能とされる。また14ビットRAWの撮影や10ビットのYUV処理にも対応可能で、AI顔検出エンジンを利用しての顔認識も行える。

 無線通信機能としては、2×2のIEEE 802.11acやBluetooth Low Energy 5.0に対応する。またCat.12までのLTE通信にも対応し、その際には4x4 MIMOや3周波数帯のキャリアアグリゲーションも利用可能だという。

 i700の量産開始は2020年を予定している。