紳士服大手のAOKIは2019年7月26日、店舗に行かなくてもネットでオーダースーツを注文できるサービスを始める。EC(電子商取引)サイト上で生地やボタン、スーツのデザインなどを選び、仕上がりのイメージを確認しながら注文できる。ネットのサービスを充実させ、若い世代の取り込みを狙う。

生地やデザインを選ぶと仕上がりのイメージが表示される
(写真提供:AOKI)
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 1度店舗でスーツを仕立てた顧客に対し、2着目以降をネットで販売するオーダーサービスは多いが、1着目からネット完結できるのは珍しい。AOKIは店舗スタッフ向けに開発した独自システムの機能をECサイトに取り入れた。スーツの仕上がりのイメージを消費者が確認できるようにしてネットでも購入しやすくしたという。

 具体的には、AOKIが2016年に店舗スタッフ向けに独自開発したオーダースーツ発注システム「AOKI OASYS(アオキオアシス)」の技術を消費者向けに改良した。OASYSはAOKIの店舗スタッフが操作するタブレット用のシステム。同社は全国の店舗で、オーダースーツの接客にOASYSを使っている。店員が客からスーツの注文を受け付けて、タブレット上で生地やボタンを選ぶと画面上に仕上がりイメージが表示される。

 AOKIは今回の新サービス向けに、これまで店舗利用に限定していたOASYSの機能を消費者がECサイトで利用できるようにした。生地は最大400種類から選べ、ボタンや裏地、ジャケットのデザインなどを含めると組み合わせは約8万通りになるという。スーツの通常価格は3万8000円(税別)から。

 AOKIは同サービスを通じてオーダースーツの受注増につなげる狙い。5年後をメドにオーダースーツの売り上げの2割をEC経由にする計画だ。