LINEは2019年7月23日、AI(人工知能)技術の外販事業「LINE BRAIN」の詳細を発表した。チャットボットやOCR(光学的文字認識)など、LINEが販売する個別の技術について、具体的な機能やパートナー企業、料金プランなどを明らかにした。

 「AIが起こすインパクトはインターネットやスマートフォンの比ではない。私たちの中で鍛え上げたAI技術を外部の企業に提供し、社会や皆さんの生活をアップデートする」。舛田淳取締役CSMO(最高戦略マーケティング責任者)はAIを外販する意義をこう述べた。自社の製品やサービス向けに培ったAI技術を外販することで、新たな収益の柱を育てる考えだ。

LINEの舛田取締役
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 まずチャットボットとOCR、音声認識の3つの技術を同日から順次発売する。例えばチャットボットについては、よくある質問と回答をチャット形式で利用できる「FAQ」、決められた順序に沿って回答を絞り込んでいく「シナリオ」、必要な情報が得られるまで対話を繰り返す「スロットフィリング」の3機能を提供する。このほか文字認識による音声合成や、画像や動画の解析といった技術の販売も計画する。

 ユーザー企業向けの料金体系はPoC(概念実証)などの利用を想定した最も安価なプランが3カ月で100万円など。LINE BRAINの技術を組み合わせた製品やサービスを開発するパートナー企業向けの料金プランも用意する。

ユーザー企業向けの「Starter Pack(スターターパック)」の料金体系
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 さらに飲食店向けの音声自動応答システム「DUET」の提供も予定している。DUETを使うと店員に代わってAIが顧客からの電話に応対し、「自然な音声で予約やキャンセルを受け付ける」(舛田取締役)という。DUETについては飲食店向けの予約管理システムを開発・販売するエビソル、飲食店の集客支援サービスを手掛けるBespoとそれぞれ実証実験に取り組む。