マカフィー(McAfee)は2019年7月22日、個人のプライバシー管理などに関する説明会を開き、リスクの理解と啓蒙活動の重要性を訴えた。

 米マカフィーでチーフコンシューマセキュリティエヴァンジェリストを務めるギャリー・デイビス氏はさまざまな話題に触れる中、2つのスマホ向けアプリを取り上げた。具体的には、老化した顔をシミュレーションできるアプリ「FaceApp」と、10代を中心に人気の動画共有アプリ「TikTok」だ。デイビス氏によると、「ロシアのアプリFaceAppにはデータが半永久的に保存されると利用規約に書いてあり、中国のアプリTikTokではデータが中国に保管されている」という。

米マカフィーのギャリー・デイビス氏(撮影:森元 美稀、以下同じ)
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 ロシアと中国は、市民のプライバシーをあまり管理しないことで知られる。「これらのアプリで集めたデータには、ロシアと中国の政府がアクセスできると考えたほうがいい」(デイビス氏)。「アプリそのものは優れた製品で、ユーザー自身がデータを共有される可能性があることを認識したうえで利用すべきだ」とした。特に子供たちに人気のアプリについては、スマホの利用ルールを含めて親子でリスクを認識し、使い方を十分に話し合ってほしいと繰り返した。

 デイビス氏はダークウェブの話題にも触れ、今やデータは「通貨」だとして、「あなたが思いつくものはすべてダークウェブで売られている」とする。マカフィーのほか、多くのセキュリティーベンダーがダークウェブに個人情報が流出したことを知らせるソフトをリリースしているが、流出してしまったデータは回収・削除できない。名前や生年月日、マイナンバーなどは変えるのが難しいが、クレジットカードやメールアドレス、パスワードのように変更することで被害を最小限に抑えられるものもある。

ダークウェブで売られていないものはない
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