高速バスなどの交通サービスを展開するWILLERは2019年7月19日、観光客がエリア内の様々な交通・観光サービスを一貫して利用できるMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)を実装した「WILLERSアプリ」のサービスを北海道と京都府で2019年8月から始めると発表した。具体的にはJR北海道釧網線沿線の「ひがし北海道」と、WILLER傘下の京都丹後鉄道が運行する京都府北部の「京都丹後鉄道沿線地域」の2カ所である。

観光客向けMaaSアプリ「WILLERSアプリ」の画面。移動中に楽しめる観光プランを提示し、その場で予約・決済できる
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 WILLERSアプリでエリア内の出発地と目的地を指定すると、通常の経路検索アプリと同様に、鉄道・バスなどの公共交通機関を使った経路と料金を検索できる。さらに、経路の途中で楽しめる観光プランも提示するのが大きな特徴だ。例えば「知床半島で小型電気自動車をレンタルして散策する」といった観光プランを提示する。アプリ上で予約・決済できるのに加え、プランを楽しむ時間を加味した経路検索結果を表示する。

WILLERの村瀬茂高代表取締役(左)とJR北海道の島田修社長
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 「MaaSによって公共交通機関をどこでも便利に使えるようにし、移動体験を変えたい。まずは北海道と京都府で始めるが、2021年までには全国各地でサービスを提供していく」。WILLERの村瀬茂高代表取締役はこう意気込みを語った。

 一方のJR北海道の島田修社長は「釧網線沿線に点在する観光地を鉄道やバスという線で結びつけつつ、様々な予約と決済をスマートフォンで一元的に提供するという新しい発想で、WILLERから新サービスの提案を受けた」と振り返った。そのうえで「今後、道内の他のエリアにも広げていきたい」とした。