欧州連合(EU)の全球測位衛星システム「Galileo(ガリレオ)」は、1週間にわたり続いていたシステム全停止の障害から復旧した。EUの専門機関でGalileoを運営・監督する欧州全地球航法衛星システム監督庁(GSA)が2019年7月18日に明らかにした(GSAのサイト)。

 2019年7月11日、GSAはGalileoのユーザー向けにシステム不調によるサービス低下をWebサイトで通知。その後、捜索救助(SAR)サービスを除く全ての機能が停止したと発表した。Webサイトでは、テスト用の2機を除く全ての衛星のステータスが「NOT USABLE」「NOT AVAILABLE」となっていた。

復旧したGalileoの衛星ステータス。障害時はテスト用のE18とE14を除く全ての衛星が「NOT USABLE」「NOT AVAILABLE」となっていた
(出所:GSAのWebサイトをキャプチャー)
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 障害の原因についてGSAは、衛星の航法メッセージを更新するために精密な時刻と軌道情報を計算する地上局の機器の故障と説明している。Galileoの地上局はドイツのオーバープファッフェンホーフェン(Oberpfaffenhofen)とイタリアのフチーノ(Fucino)にあり、機器の故障が両施設の異なる要素に影響を及ぼしたという。GSAは今回の障害の根本的な原因を特定するため、調査委員会を設置する。

 Galileoは、EUが民間利用を目的に2016年12月からパイロット運用を開始したシステム。2020年から30機体制で有償の本格運用を計画している。