大林組とNEC、大裕は2019年7月18日、「バックホウ自律運転システム」を共同開発したと発表した。バックホウとはいわゆる油圧ショベルのこと。同システムにより、土砂のダンプトラックへの積み込み作業を自動化できる。土砂の積み込みは多くの建設現場で発生する反復作業で、バックホウの「アーム」「ブーム」「バケット」といった部位を巧みに操る熟練技能を必要とする。

 バックホウ自律運転システムでは、離れた場所にある「自動制御装置」から無線を使って、大林組と大裕が共同開発したバックホウに後付けする遠隔操縦装置「サロゲート」を制御する。大林組のノウハウを基に、積み込み対象となる土砂やダンプトラックの状況に応じた動作計画を作成。バックホウの動特性(レバー操作が時間的に変化する場合のアームの動きの特性)や応答遅延の影響を加味した制御をするため、NECの「適応予測制御技術」を適用した。さらに、熟練技能者による操縦ノウハウやAI(人工知能)技術を活用することで、掘削や積み込み時の動作を高精度に再現可能だという。

 大林組は同日、発表会を開き、バックホウ自律運転システムでダンプトラック1台に土砂を積み込むデモを披露した。同システムは2019年12月末に大林組の土木工事現場へ適用する予定で、将来は外販を前提に開発を進めている。

「バックホウ自律運転システム」のデモの様子
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