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 IHIは、横浜国立大学にAI(人工知能)技術の共同研究講座「IHI人工知能共同研究講座」を開設した(ニュースリリース)。2021年6月30日までの期間、AI技術の専門家との共同研究や技術者の育成、人材交流に取り組む。

 共同研究講座の開設に当たってIHIは、技術者2人を非常勤教員として派遣する。AI技術開発の内容や手法の妥当性などについて専門家と研究を進めるとともに、技術開発や人材育成も進め、さまざまな製品・サービスや製造現場でのAI技術の適用拡大につなげる。

 これまで同社は、製品・サービスやものづくり技術の高度化に加え、新たな価値の創出を目的にAI技術の開発や適用を図ってきた。既に、ガスタービンの故障予兆診断や航空機エンジンの運航最適化支援、業務プロセスの改善などへの適用例がある。

 さらに、複雑に変化する社会ニーズに対応し、必要な技術を迅速に提供していくために、2004年には横浜国立大学と「産学連携に関する包括協定書」を締結。それぞれの人材や物質資源、知的財産を持ち寄り、幅広い技術分野で共同研究や議論を重ねてきたという。

 一方の横浜国立大学は2016年、学内外の組織に捉われず、AI技術に関する先進的な学術研究や産学官連携プロジェクトを積極的に推進する「横浜国立大学人工知能研究拠点」を発足させている。共同研究講座では、IHIと同拠点が連携して活動する。

 共同研究講座は、大学と民間企業などが共通の課題について研究する拠点を大学内に設け、継続的な取り組みを推進する制度。企業などから共同研究費や研究者を受け入れ、教員と対等の立場で活動し、従来の共同研究よりも企業の開発戦略に合った成果が期待できるという。

 IHIは、2019年5月にも新実験棟「IHIグループ横浜ラボ」(横浜市)を開所している(2019年5月15日付ニュースリリース)。これらの取り組みを通してオープンイノベーションを推進し、課題解決や新事業創出の迅速・効率化を図る。