東北大学の大関真之准教授らが起業した量子コンピューター関連スタートアップのシグマアイは2019年7月2日、カナダのDウェーブシステムズ(D-Wave Systems)の量子コンピューター「D-Wave 2000Q」の大型利用契約を結んだと発表した。デンソーや京セラなどがシグマアイと組んでD-Wave 2000Qを利用する。

D-Wave Systemsの量子コンピューター
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 シグマアイは大関准教授がCEO(最高経営責任者)として2019年4月に起業したスタートアップで、量子アニーリング方式の量子コンピューターを対象としたアプリケーション開発などを手がける。同社には投資会社のスパークス・グループが出資するほか、デンソーや京セラが顧客に名を連ねる。物流分野などにおける組み合わせ最適化問題や量子シミュレーションなどにD-Wave 2000Qを使用する。

 東北大学と東京工業大学は2018年7月、両大学と複数の企業が連携して「量子アニーリング研究開発コンソーシアム」を設け、Dウェーブのハードウエアを日本に設置する計画を発表していた。シグマアイはコンソーシアムでの研究開発活動を実際に推進する存在である。日本に導入する予定だったD-Waveの次世代機「Pegasus」の完成が遅れていることから、現行機であるD-Wave 2000Qの利用をまず開始した。Dウェーブは今回の利用契約について「(同社にとって)これまでで最大規模のものだ」と述べている。