米Alpha and Omega Semiconductor社は、オン抵抗を削減した+600V/700V耐圧のスーパージャンクション(SJ)型パワーMOSFET「αMOS5ファミリー」を発売した(ニュースリリース)。特徴は2つある。1つは、300mm(12インチ)ウエハーを使って量産すること。もう1つは、同社の前世代品に比べて、オン抵抗と全ゲート電荷量の積である性能指数(FOM)を削減したことである。このため、導通損失とスイッチング損失の両方を減らして、変換効率を高められるという。力率改善(PFC)回路や、フライバック、LLC共振、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)などの電源トポロジーに向ける。具体的な応用先として、急速充電器やACアダプター、デスクトップパソコン、サーバー、産業用電子機器、通信機器、データセンター機器などを挙げている。

オン抵抗を削減した+600V/700V耐圧のスーパージャンクション型パワーMOSFET。Alpha and Omega Semiconductor社のイメージ
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 まずは3つの製品を発売した。+600V耐圧でオン抵抗が190mΩの「AOTF190A60CL」と、+600V耐圧でオン抵抗が380mΩの「AOTF380A60CL」、+700V耐圧でオン抵抗が600mΩの「AOD600A70R」である。いずれもnチャネル型である。例えば、AOTF190A60CLの特性は以下の通りだ。最大ドレイン電流は,パルス時に80A、連続時に20A。全ゲート電荷量は34nC(標準値)。入力容量は1935pF(標準値)。出力容量は55pF(標準値)。帰還容量は1.25pF(標準値)。ゲート抵抗は5Ω(標準値)である。パッケージはTO-220F。動作接合部温度範囲は−55〜+150℃である。

 3製品いずれも、すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は、AOTF190A60CLが1.485米ドル、AOTF380A60CLが1.095米ドル、AOD600A70Rが0.72米ドルである。