伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)社は、入力電圧(VIN)範囲が+4.5〜61Vと広い降圧型DC-DCコンバーターIC「A7987」を発売した(ニュースリリース)。入力の電力源として、24V出力の車載用バッテリーを想定する。最大出力電流は3Aである。ガソリン車や電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)の乗用車、トラック、バスなどに搭載するインフォテインメント機器やテレマティックス機器などへの電力供給に向ける。車載用半導体ICの品質規格である「AEC-Q100」に準拠する。

入力電圧範囲が+4.5〜61Vと広い降圧型DC-DCコンバーターIC。STMIcroelectronicsのイメージ
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 フィードバック制御ループの制御方式は、固定周波数の電圧モードである。スイッチ素子の構成は非同期方式である。ハイサイドスイッチはnチャネル型のパワーMOSFETで、DC-DCコンバーター制御回路と同じチップに集積した。オン抵抗は250mΩ(標準値)と低い。出力電圧は+0.8〜VINの範囲でユーザーが設定できる。ほぼ100%のデューティー比での動作が可能なため、入力電圧とほぼ同じ電圧での出力が可能である。スイッチング周波数は250k〜1.5MHzの範囲で設定可能だ。軽負荷時はパルス・スキッピング・モードに移行して、変換効率の低下を防ぐ。

 同期機能を搭載しているため、発売したICを最大5個、並列に接続して同期運転が可能である。放射電磁雑音(EMI)を低減できるという。設定可能なソフトスタート機能や電流制限機能。オープンコレクター形式のPGOOD信号出力形式、出力電圧のシーケンス機能、自動リカバリー付きサーマルシャットダウン機能などを備える。パッケージは、実装面積が5mm×6.4mmの16端子HTSSOP。動作温度範囲は−40〜+150℃。1000個購入時の米国での参考単価は2.00米ドルからである。評価ボード「STEVAL-ISA207V1」も併せて発売した。