米Microchip Technology(マイクロチップ)社は、米Intel社が定めた「DB2000Q/QL」規格に準拠したクロックバッファーICを4製品発売した(ニュースリリース)。発売したICの付加ジッターは20fsRMS(最大値)と小さく、DB2000Q/QL規格が求める80fsRMSを大きな余裕度を持ってクリアすることが可能だ。「設計者は、大きな余裕度によって得られるタイミングバジェットを、さらなるデータ伝送速度の向上に充てることができる」(同社)という。さらに、PCI ExpressのGen1〜5が定めるクロック仕様も満足する。次世代のデータセンター用サーバーやストレージ装置などのPCI Express対応機器に搭載するMPUやFPGA、物理層(PHY)ICなどにクロック信号を供給する用途に向ける。

「DB2000Q/QL」規格に準拠したクロックバッファーIC。Microchipのイメージ
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 発売した4製品の内訳は以下の通りである。DB2000Q規格に対応した85Ω終端品「ZL40292」と100Ω終端品「ZL40293」、DB2000QL規格に対応した85Ω終端品「ZL40294」と100Ω終端品「ZL40295」の4製品である。いずれの製品も、20本の差動クロック信号出力を備える。それぞれの差動クロック出力の周波数は0Hz〜250MHz。サイクル間ジッターは3.5pspp(標準値)。クロック信号出力間のスキューは50ps(最大値)。クロック信号出力の論理形式にはLP-HCSL(Low-Power High Speed Current Steering Logic)を採用した。「標準的なHSCLに比べると、消費電力を1/3に低減できる」(同社)という。クロック信号入力は差動のCMOS形式である。SMBusインターフェースや8本の出力イネーブル(OE)端子を備える。

 電源電圧は+3.3V。アクティブモード時の消費電流は196mA(100MHz出力、出力がイネーブル時の標準値)。ZL40292とZL40293のパッケージは、実装面積が10mm×10mmの72端子QFN。ZL40294とZL40295は、実装面積が6mm×6mmの80端子QFNである。動作温度範囲は−40〜+85℃。ZL40292とZL40293はすでにサンプル出荷と量産出荷を始めている。ZL40294とZL40295は現在サンプル出荷中である。価格は明らかにしていない。