米Microchip Technology(マイクロチップ)社は、携帯型計測器やFA機器、工業用プロセス機器などの高精度用途に向けた16ビット/24ビット分解能のΔΣ(デルタシグマ)型A-D変換器ICを発売した(ニュースリリース)。16ビット分解能品の型番は「MCP346x」、24ビット分解能品の型番は「MCP356x」である。特徴は、最大サンプリング速度が153.6kサンプル/秒と高く、実装面積が3mm×3mmと小さい20端子UQFNパッケージに封止した点にある。同社によると、「従来、多ビット分解能のΔΣ型A-D変換器は、数kサンプル/秒のサンプリング速度にしか対応できなかった。今回のICは、153.6kサンプル/秒と高いため、さまざまな高精度用途に適用できる」としている。

携帯型計測器などの高精度用途に向けた16ビット/24ビットΔΣ型A-D変換器IC。Microchip Technologyの写真
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 16ビット分解能品と24ビット分解能品どちらも、入力チャネル数が異なる製品を用意した。すなわち、1チャネル差動入力品(シングルエンドの場合は2チャネル入力)と、2チャネル差動入力品(シングルエンドの場合は4チャネル入力)、4チャネル差動入力品(シングルエンドの場合は8チャネル入力)である。

 例えば、4チャネル差動入力に対応した24ビット分解能品「MCP3564」の特性は以下の通り。利得の設定範囲は0.33〜64。SINAD(Signal to Noise and Distortion Ratio)は106.7dB(標準値)。SN比は107.2dBc(標準値)。全高調波歪み(THD)は−116dB(標準値)。SFDR(Spurious Free Dynamic Range)は120dBc(標準値)。有効ビット数は最大23.3ビット。オフセット誤差の温度ドリフトは4nV/℃(利得が1のとき)。利得誤差の温度ドリフトは0.5ppm/℃(利得が1のとき)である。20MHz動作のSPIインターフェースや、温度センサー、24ビット分解能のオフセット/利得誤差キャリブレーション用レジスターなどを搭載した。電源電圧は、アナログ回路部が+2.7〜3.6V、デジタル回路部が+1.8〜3.6V。動作温度範囲は−40〜+125℃。1万個購入時の米国での参考単価は3.79米ドルである。

 このほか、1チャネル差動入力に対応した24ビット分解能品「MCP3561」の1万個購入時の米国での参考単価は1.82米ドル、2チャネル差動入力に対応した24ビット分解能品「MCP3562」は2.79米ドル、1チャネル差動入力に対応した16ビット分解能品「MCP35461」は1.44米ドル、2チャネル差動入力に対応した24ビット分解能品「MCP3462」は2.16米ドル、4チャネル差動入力に対応した24ビット分解能品「MCP3544」は2.98米ドルである。