ビデオマッチングは2019年6月26日、就活生と企業が動画を介して出会うサービスを開始した。就活生と企業が互いに自己PR動画をアップし、気になった企業に応募したり企業が選考オファーをかけたりできる。現在の採用企業は伊藤忠グループやグローバルダイニング、エイベックスなど13社。利用料は企業が月額5万円で、就活生は無料。今後1年で企業1000社、就活生1万人の登録を目指す。

ビデオマッチングに登録した動画のイメージ(就活生の自己PR動画)
(出所:ビデオマッチング)
[画像のクリックで拡大表示]

 地方などなかなか出会いにくい就活生を見つけたり面接したりできる。さらに動画を使うため、企業は書類や写真よりも就活生の印象をつかみやすい。就活生に自社を認知してもらうきっかけにもなる。一般向けのSNSと同様、片方が認証すれば就活生からでも企業からでも直接メッセージを送れる。「就活生は企業の人事担当者に直接質問したり、場合によっては選考で優遇されたりする」(ビデオマッチングの満居優社長)。

ビデオマッチングの満居優社長
[画像のクリックで拡大表示]

 サービス開始の背景には、経団連が就活を通年採用に変える方針を示したことがある。対象学年や時期の制約がなくなったため、企業が例年通りの人数を採用できるかが見通しづらくなったのだ。ビデオマッチングの満居社長は、「企業は従来のナビサイト経由だけではない、就活生との接点を持つ必要が出てきている。その手段として注目を集めているのが動画だ」と説明する。

 就活の分野では動画関連のサービスが盛り上がりを見せる。ビデオマッチングのように企業と就活生が対等にオファーできるものもあれば、HireVueなどいくつかの動画サービスでは、動画をAI(人工知能)で分析してどんな人物か想定するものもある。今後の就活の現場では、動画を使うことがより当たり前になってくるだろう。