ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)は2019年6月18日、ソフトウエア開発の専門部署として「Car.Software」部門を発足したと発表した。主に車載OS「vw.os」と同社のクラウド「Volkswagen Automotive Cloud」で構成する、統一したソフトウエアプラットフォームを開発する。このプラットフォーム上で動作する各種ソフトウエアを含め、2025年までにソフトウエアの自社開発比率を10%から60%以上に引き上げる計画だ。

5部門5000人体制で自社開発を推進
(写真:Volkswagen)
[画像のクリックで拡大表示]

 2025年までにVWグループ内のすべてのモデルがこのソフトウエアプラットフォームを使うことになる。グループ内で使用する基本機能を統一することで複雑さを減らすことができる。中期的には規模の効果で利益が得られるようになり、ソフトウエア開発のコスト削減に貢献すると見ている。

 現在、VWブランドの各モデルは、200社のサプライヤーから供給されるさまざまなオペレーティングソフトウエアを搭載した70個ものコントロールユニットを統合して利用している。加えて、インフォテインメントとナビゲーションのように似たような機能を持つ様々なシステムがある。すべてのシステムが同じOS上で動作し、同じクラウドシステムを使うことになれば、大幅に単純化できる。また、各種サービスを提供する「デジタルエコシステム」も同様に、すべてのブランドで基本機能を標準化する。

 2025年までにCar.Software部門には、5000人以上のデジタル技術の専門家を集結させる。車載OSとコネクティビティー、電気・電子機器、自動運転、エネルギー効率、サービスプラットフォームとモビリティサービスの5分野に分かれ、ブランドを超えて開発を進める。Car.Software部門は、グループ内のデジタル専門家だけでなく、外部からの新たなスペシャリストの雇用や、他社との戦略的提携や買収などによって、要員を増やしていく計画という。