伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)社は、最大で4000dps(度/秒)と高速な角速度検出が可能な慣性計測モジュール「LSM6DSR」を発売した(ニュースリリース)。ゲームやスポーツなどでのユーザーの高速な動作を検出可能だ。さらに消費電流は0.7mA(ノーマルモード時の標準値)と少ない。このため、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)に対応したヘッド・マウント・ディスプレーや、ウエアラブルトラッカー、スマートフォン、ロボット、ドローンなどに向くという。

最大で4000dpsと高速な角速度検出が可能な慣性計測モジュール。STMicroelectronicsの写真
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 MEMS技術で製造した3軸加速度センサーと3軸角速度センサー(ジャイロスコープ)を1つのパッケージに収めた。A-D変換器を搭載しており、検出データ出力はデジタル形式である。加速度検出のフルスケールは、±2g、±4g、±8g、±16g(gは重力加速度)に対応。角速度検出のフルスケールは、±125dps、±250dps、±500dps、±1000dps、±2000dps、±4000dpsに対応する。加速度検出時の雑音密度は60μg/√Hz(ハイ・パフォーマンス・モード時の標準値)。角速度検出時の雑音密度は5mdps/√Hz(ハイ・パフォーマンス・モード時の標準値)。加速度検出時のRMS雑音は1.8mg(ロー・パワー・モード時の標準値)。角速度検出時のRMS雑音は90mdps(ロー・パワー・モード時の標準値)である。9KバイトのFIFOメモリーを搭載した。米Qualcomm社が策定したセンサー同期方式「S4S」に対応する。外付けのメインプロセッサーとの接続に向けて、SPI、I2C、MIPI I3Cに準拠したシリアルインターフェースを搭載した。

 電源電圧は+1.71〜3.6V。消費電流は、ハイ・パフォーマンス・モード時に1.2mA(標準値)、ロー・パワー・モード(出力データレートは52Hzのとき)時に32μA(標準値)、パワー・ダウン・モード時に3μA(標準値)である。パッケージは、外形寸法が2.5mm×3.0mm×0.83mmと小さい14端子LGA。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は3.00米ドルである。