ワークスアプリケーションズは2019年6月21日、会社分割により主力事業である人事関連事業を売却すると発表した。ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「COMPANY」と「HUE」の人事関連モジュールやそれに付帯するサポート事業などを投資会社に売却する。売却金額は明らかにしていない。

 同社は2019年8月1日付で人事関連事業を継承する新会社を設立。新会社の全株式を投資会社の米ベインキャピタルに譲渡する。新会社の代表取締役にはワークスアプリケーションズの創業者の1人で、技術部門を統括している石川芳郎氏が就任する。

 ワークスアプリケーションズは、会計やSCM(サプライチェーン管理)、グループウエアの「ArielAirOne」など、人事関連以外の領域のソフトウエア開発関連企業として残る。ワークスアプリケーションズのCEO(最高経営責任者)であり、同社の創業者の1人である牧野正幸氏が引き続きトップを務める。

 COMPANYとHUEは人事のほかに会計、SCMなど複数のモジュールを持つ。同社によると人事関連の顧客数が1100企業グループに対し、会計など人事以外のモジュールの顧客数は300企業グループとなっている。

 今回の新会社の設立と売却により、人事と会計など複数のモジュールを導入している企業の場合、「今後は保守契約など2社と結ぶことになる可能性がある」(ワークスアプリケーションズ広報担当者)。

 今後、COMPANYとHUEは人事モジュールと他のモジュールで開発会社が分かれることになる。「開発体制などの詳細はまだ決まっていない。保守をどちらかの会社に委託して一本化して顧客に迷惑をかけないなど、様々な方法を検討している」(同)という。